kiriban novel〜thanks1000hit






ある日、また変わらない一日を送る。






最近、魔法のコントロールがうまくできるようになってきた。

今日も外でいつも通り、かと思ったら、クラウザが朝からいないから自習≠轤オい。







「よーし!今日も私が先生ね!」

「・・・まだ飛行が上手く出来ない奴が先生、ね・・・」

「(ギクッ)あ・・・あれ系の魔法は難しいし・・・・・いつも通りの修行ってことで!」

「(流したな)それより、あの人はどこに行ったんだ?」

「分かんない。ただ、ちょっと出かけるって言って行っちゃったから」

「そ・・・・」






急に、何かを感じた。





それは森のほうからのようで、神経を集中させ感じる。




「・・・?シャイン、どうし・・・」

「ちょっと静かに」




テリアを制し、目を閉じて再び感じ取る。


魔力、ではない気がするが、妙な違和感がある。

これが何なのか、原因を調べに森へと足を運ぶ。






「え!?どうしたのシャイン!」

「何か感じるんだ。ちょっと調べてくる」

「何かって・・・何?」

「それが分からないから行くんだ。別について来なくていい」




そう言われたから、はいそうですかと待っている、訳にもいかない。

テリアはシャインの後を黙ってついて行った。














奥に行くほど木々は集まり、光を遮断する。


遠いほどではないが、黙々と歩み進めた。

すると、円形に沿って木が生えていない場所に辿り着いた。






ここからその何か≠ェ強く感じられる。






「ここ・・・何かある気がする。魔力みたいな・・・けど違う何かが」




テリアだって魔法を扱っている者。

ここに来て感じ取ったらしい。




ここに何かあると確信した俺達は、周辺を調べることにした。


周りの木には特に変なところはない。

一般的な、ごく普通の木だ。


原因が分からないままうろうろしていると、一ヶ所だけ他と比べて固いところがある。

その場に座り草をかき分けて見てみると、ちょうど四角形になるような細い溝があった。

大きさは人が二人並べるくらい。

この下に何かあるかもしれない、と思いスイッチのようなものがあるか探す。


そんな俺の様子を見てテリアが寄ってくる。






「この下・・・行けるのかな?」

「開きそうな溝があるんだ。スイッチとか取っ手みたいのがあればいいんだけど・・・ないな」






とすると、魔法で何とかするしかないか?

もっとも、それでどうなるか分からないが、他に手が見つからない。






「案外、引っ張ったりするんじゃなくて、押したら開くかもよ」



テリアはそう言ってその場で何回かジャンプする。



「そんな簡単に開いたら苦労しな―」






ガコンッー!!






『なっ・・・!?』




急に足場がなくなり、一瞬の浮遊感。


・・・・・・・・・・・・・


落ちる!?








「うそ―――!!」




叫ぶテリアの手をとり、魔力を集中して飛行の術を発動する。

ふわり、と体が浮き、直後足が地につく。











はぁ・・・・






数秒間、お互いに息を整える。




「あ、ありがとう・・・。それにしても簡単に開いちゃったね・・・」

「テリア・・・太った?」

「べっ、別に私の重さで開いたわけじゃ・・・!」

「・・・でもどうして開いたんだ?単純すぎる気が・・・」」

「ま、下に降りられたんだからいいんじゃない?」






とりあえず悩んでいては先に進めない。これからの事を考えないと。


俺達が落ちたこの場所はとても暗く、降りてきた穴(?)がなければ相手の顔が見えなかったかもしれない。

目が慣れてきて周りを見渡すと、広さはちょっとした倉庫ぐらいあるのが分かった。

床・壁・天井、すべてが初めて見る光景だった。何というか―




「不思議なところだね」



テリアが続きを答える。




そう、不思議だ。

それにどこか見覚えがある。

こんな不思議な空間見たことはないはずだが・・・


いや違う。見た。夢の中で―


やはりあれは予知夢だったんだ。

だとすれば壁に何か描かれているはずだ。






このままでは暗いので、テリアに光の魔法を頼み照らしてもらう。




あの日―天空にいた最後の日から、光系の魔法がうまく使えなくなってしまった。

光は闇の対にあるから無理もない。






「あ、壁に何かあるよ。これ・・・魔方陣の一種かな?見たことないけど・・・」



その魔方陣も夢の通りだった。

それに近寄り、後は夢の通りに行動する。

魔方陣に手をかざし、言った。





「         」





その瞬間魔方陣は光り輝いて俺達を包み、反射的に目をつぶる。





体が少し浮いた・・・?

と思って目を開けたら、そこはもう今までにいた所とはまた違う所だった。

しかし、部屋の特徴だけは似ているようだ。




「――っ・・・!?ここ・・・は?」

「・・・分からない。どうやら空間移転したらしいな」

「え!?そんな高等魔法・・・何でここに来られたんだろう」

「あー、もしかしたらさ、さっき俺が言った言葉が原因かも」

「そういえば何か言ってたけど、知ってたの?」

「いや・・・前にも言ったけど夢でみ―」




ゾクッ―!!!




異様な気配が背後から現れる!

恐れつつも振り向けば、そこには見たこともない魔獣がのそりのそりと歩み寄ってきた。

目は赤く輝き、鋭い牙をむき出しにして殺気をまき散らす。



「何!?こいつ!?」

「何なんだ!?一体・・・ここも・・・こいつも!」




身構えて魔法を唱え、魔獣との距離をおく。

標的を俺達に合わせたのか、そいつはうなり声を高々と上げる。






それが、戦いの合図となった。




















あとがき
狸さんのリク小説その2です。
またもやお待たせしてすいません・・・しかも終わってねー!!
今回もいろんなところを修正してます。
予定としては次回でラスト。
戦いの表現が上手く出来るかどうか不安です・・・(汗)

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