規則的に鳴り続ける音で目が覚めた。 無意識的に手を伸ばし、音の主を探し、止める。 何分もかけてゆっくりと体を起こし、カーテンを開ける。 眩しく暖かい光がシャインの体に降り注ぎ、朝を告げた。 今日は普通日なので普通に仕事がある。 行く時間までは1時間以上あるが、朝に弱い俺にはこの位がちょうどいい。 多少ふらつきながら重い足取りでバスルームに向かい、シャワーを浴びる。 まだ眠っている頭を起こすために毎朝シャワーを浴びるのが、もう日課となっていた。 今日もいつも通りの朝を迎え、一日が始まる。 この町は朝早くから活気を帯びている。町の中心に近づくたびに露店が増え、人々も集まる。 俺が今向かっているところは中央広場。 そこには様々な職業店が並び、昼夜を問わず賑わっている。 飲食系の店はすでに開店しているようだ。 目的地は中央広場でも少し北へ行ったところにある。 花屋、雑貨屋、魔法店、そしてその隣の建物が俺の仕事場だ。 何の変哲もない2階建てで、所々に老朽化が見られる。 ドアノブに手をかけゆっくりとドアを開ける。 「おはようござ・・・・」 『おはようございます!』 俺の声を遮り、一斉にあいさつがきた。 ・・・・・・満面の笑みと無駄に輝くものを振りまきながら。 ちなみに、俺に対してこういう反応はありえない。 ・・・・・・・・・・・・・ 「なんだ、シャイン君か。おはよう」 「なんか無駄に輝いちゃったなー。あ、おはー」 「お客さんかと思ったのに、シャインに笑顔向けてもな・・・。あー、はよ」 「・・・・何なんですかいきなり。それに、まだ開店時間じゃないからお客は来ないでしょ・・・」 「今日はこの時間にお客さんが来る予定なの。・・・そろそろ来ると思うんだけど」 朝早くから騒がしい彼らは俺の仕事仲間。 俺のほかに男が二人。二人とも俺より年上の先輩。 一人はこの店ただ一人の女性で、やはり年上の先輩。 何ヶ月か前にもう一人いたのだが、今は産休中で来ていない。 おかげでかなり静かな毎日で、妙におかしい感じがする。 荷物を休憩室に置き、部屋から出てきたところで店のドアが開いた。 「おはようござい・・・・」 『おはようございます!』 ・・・・・・・・・・・・・ 俺と同じパターンだし・・・。何か張り切りすぎな気がする。 店に入ってきたその女性は多少驚きつつも、笑顔であいさつを返す。 「ここが、【All-Rounder】ですよね?」 【All-Rounder】 それがこの店の、俺の仕事場の名前。 ストレートに言うと、何でも屋。 厳密に言うとそうではないのだが、支配人が「なんかかっこいいし、何でも出来る覚悟で」という意味でつけたらしい。 仕事内容としては、お客から仕事の依頼を受けそれをこなすこと。 特に依頼の種類は関係ないから、さまざまな職種をすることが出来る。 と言っても、雑用の仕事をすることが圧倒的に多いが。 特に何かしたいことがなかった俺には最適な仕事だった。 最近では、レストランで一ヶ月間働いていた。 主に厨房にいたが、たまにホールに出て接客していた。 たまたま店に来たウェイスに「オレに対しての営業スマイルが不自然」だとか言われたが、ヤツの気のせいに違いない。 「おーい、シャイン。お客さんの依頼、魔法関係だからお前に任せる」 「分かりました」 特に担当は決まっていないが、やはり得意分野を担当することになる。 オレは魔法学校を出ているので、魔法関係の仕事が一番多い。 さて、今回はどんな仕事なんだろう。 |
あとがき
upが遅くなってしまいました(汗)
いや、日常どんなのか全然思い浮かばなかったんですよ。
恐るべしシャイン(笑)
